今日は色についてのお話です。
早いもので、気が付けば今年も残すところあと二か月。
段取りのいい人は、もう年賀状の作成をはじめている人もいるかもしれませんね。
最近では、パソコンで簡単に年賀状を作れてしまうので、子どもの写真やペットの写真をたくさん入れて、オリジナル年賀状を作っている人も多いと思います。
「よし、今年の年賀状は色使いもこだわったし力作だ!」と意気込んで、いざ、プリントアウトしてみると・・・なんか色が沈んでイメージと違う・・・なんて経験ありませんか。
その原因は、CMYKカラーとRGBカラーの違いにあります。
私も多少デザインを勉強したことがある身なので、今日は色についてのプチ講座です!
CMYKとRGBって何が違うの?
Photoshopやillustratorなど、デザインソフトをはじめて使うなんて人は、最初の設定で戸惑うのが、CMYKカラーとRGBカラーの違い。
私も最初は、まったく何のことやら分からずに、初期設定のまま作っていたら、パソコンの画面の色と、印刷物の色のイメージが全然違っていて試行錯誤したことがあります。
そこで、自己流ではなくちゃんと勉強してみると、そこには大きな違いが!
簡単に一言でいってしまえば、
CMYK=印刷媒体に使う
RGB=映像媒体(パソコンやテレビ)に使う
となります。
この後、さらに詳しく説明していきましょう。
CMYKとは
そもそも、CMYKとは何を表しているのでしょうか。
それは、色の頭文字から付けられた名称です。
C=シアン(青)
M=マゼンタ(赤)
Y=イエロー(黄)
K=キープレート(黒)
ここまで書くと、勘のいい人なら気が付いた人もいるかもしれません。
そうです、プリンターのインクがなくなると、シアン(青)、マゼンタ(赤)、イエロー(黄)、キープレート(黒)のインクを補充しませんか?
実は、CMYKはインクの色を表しており、だからCMYKカラーは印刷物を作る時に使う色設定なんです。
ちなみに、幼稚園の頃、絵の具を混ぜ混ぜしたことがある方なら感覚的に分かると思いますが、絵の具やインクの三原色は、赤、青、黄で、これに白や黒を加えて、その配合の加減によって何万色もの色を生み出しているんですね。
三原色、赤、青、黄ってすごい!
【絵の具やインクの三原色】
ちなみに、お絵かきをしながら、いっぱい色を混ぜすぎて汚い色になってしまったなんて経験もあると思いますが、上図のようにすべての色を混ぜると基本、黒になります(真っ黒ではないので、黒のインクは別にありますが)。
あれ、では白は?と思った人もいるでしょう。
確かに、プリンターのインクに白ってありませんよね。
実は、白は「色を塗らない」ということで色を表現しているんです。
「なんだ、紙の色が白なのか!」と、そういう事です。
だから試しに、色付きの用紙でプリントアウトしてみると、白い部分はその紙の色になっているはずですよ。
RGBとは
続いて、RGBとは何でしょう。
こちらも色の頭文字を取っています。
R=レッド(赤)
G=グリーン(緑)
B=ブルー(黄)
ここで、「あれ、私が知ってる三原色と違う?!黄色がない!!」と思った人もいるでしょう。
そうです、これは「光の三原色」と呼ばれるもので、根本的にインクの三原色と性質が異なるんです。
【光の三原色】
いかがですか。
上の図を見ながら、絵の具やインクとの違いの一例をあげると・・・
赤+緑=黄
赤+緑+青=白
ええええええーーーー自分が知ってる混ぜ混ぜの色と全然違う!!!なんて思いませんでしたか?
光って、すべての色が重なると白になるんですね。
私が初めて光の三原色を知ったとき本当に衝撃でした。
この光の三原色の理論を使って、テレビやパソコンの画面は無限に近い色を出しているんです。
だから、RGBは映像媒体で使う色の設定なんですね。
ん? では先ほどとは逆に黒はどうやって出すんでしょう。
それは、「光のない所が黒」。
なんか、映画のワンシーンの台詞みたいですね。
新理論ラッキー家の三原色
こうした基本的な色を勉強してから今日の本題。
わが家の愛犬ラッキーは白いポメラニアンです。
ある日、何気なく血統書をみていたら、
ラッキーのパパ=黒
ラッキーのママ=オレンジ
と毛の色の記載がありました。
ん?
黒+オレンジ=白
家族みんなで「なんでーーーーーーーー?」となりました。
これはもしや、CMYKでもなくRGBでもない、新たな色の新理論を発見したかもしれません!
「ラッキー家の三原色」
じゃんじゃん。