世界を見渡してみると、色々なデザインで溢れている。
それは自然界も同じ。
色の配色、デザイン、機能性、どれをとっても神様って芸術家だと思う。
昨日に引き続き、今日も色のお話。
ほんの少し、デザインの知識を持って街を見渡してみると、看板やポスターや電車の中の吊り込み広告など、素敵なデザインに溢れているのが発見できると思います。
興味のある方は、昨日の記事と合わせてどうぞ!
十二相環図
光の三原色(昨日の記事参照)を正三角形に配置し、その基本となる12色の相関関係を図にしたのが「十二相環図」。
この図を1枚知っているだけで、色の配色の基礎がマスターできちゃいます。
この理論を発見した人、天才だと思います。
【十二相環図】
この十二色の間をさらに細かくグラデーションすることができますし、明るさ(白)と暗さ(黒)も加われば無限の色が作り出せます。
一昔前のパソコンは、8ビットカラー256(ニゴロ)と呼ばれ256色が主流でしたが、最近のパソコンは性能もあがり、16ビットカラー(65,536色)や24ビットカラー(約1677万色)もめずらしくありません。
しかし、すべては光の三原色、赤、青、緑から構成されているんですね。
類似色(るいじしょく)
この十二相環図をもとに、続いて類似色について説明します。
類似色とは、隣り合う色同士のことをいいます。
【類似色】
類似色は、隣り合う色同士のため、色の差が少なくデザインとしてまとまりやすいという特徴があり、デザイン初心者の時は、類似職を中心に配色するのがコツです。
例えば、四コマ漫画の1コマ目。
背景は緑色なのに対し、テロップは類似色の水色を使っています。
テロップは、文字を読ませるためのものなので目立たせなければいけませんが、類似色を使うと背景の色を邪魔していません。
デザインとしても統一感が感じられるのではないでしょうか。
補色(ほしょく)
続いては補色(ほしょく)について。
補色とは、反対側に位置する色を指します。
【補色】
補色は、十二相環図の反対側に位置する色なので、色の差が大きく、補色を配置すると目立ちやすいという特徴があります。
四コマ漫画の2コマ目のテロップは補色を使ってみました。
いかがですか。
確かに、緑に対して紫が浮いて見えますよね。
メッセージ性の強いテロップなどを使う時には補色は有効ですが、色のバランスが難しく、下手に使うと逆に汚く見えてしまうこともあるので注意が必要です。
街のポスターなどで、この補色を上手に使っているデザインなどがあると、「あー、プロの仕事だな・・・」なんて思ったりもします。
明るさ・鮮やかさ
これに、明るさや鮮やかさが加わると、色のバリエーションは無限に広がります。
基本的に、暗い所に明るいものを、明るい所に暗いものを配色すると、とても目立ちます。
特に、黒に黄色は一番目立つ色の組み合わせとも言われ、電車の踏切や危険を知らせる標識などでも、よく黒と黄色の組み合わせが使われています。
また、一番オーソドックスですが、白い紙に黒インクもよく目立ちます。
薄い色に黒が入ると、まず目がそっちにいきますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今日お話しした内容は、専門的に言えば「色相・明度・彩度」と呼ばれるものですが、そういった専門的なことは置いておいて、ざっくりと色について興味をもってもらえたら嬉しいです。
ちなみに、ラッキーの類似色はカフェラテ色!