気が付けば11月も後半。
毎日、忙しく時間に追われて生きているとあっという間に時が過ぎますね。
でも、子供たちは「まだ冬休みにならないの?学校ながーい」なんて言っています。
確かに、自分の子供時代を振り返ってみると、小学校の6年間や中学校の3年間って、すごく長く感じたのを覚えています。
でも、大人になってからの3年、6年なんてあっという間じゃないですか?
同じ時間を生きているのに、子どもと大人とでは時間の流れの感じ方が違うのは不思議な感じがします。
そういえば昔、時間の流れについて、ある例え話を聞いて妙に納得したのを思い出しました。
子供の時間の流れ
ある所に川が流れています。
この川の流れは「時間の流れ」にたとえられ、一定の速さで流れています。
その川岸を、子供たちは元気に走り回っています。
子供たちは若く、元気で、足が速いので、川の流れよりも早く走れます。
そうすると、相対的に川の流れはゆっくりに見えます。
だから、子供たちは時間がゆっくり流れているように感じるのです。
大人(壮年期)の時間の流れ
同じように、川岸を大人(働き盛り)が歩いています。
子供時代のようには走り回れませんが、まだまだ足は丈夫で元気なので、川の流れに歩調を合わせて歩くことができます。
しかし、だんだんと足も衰えてくると、川の流れに追われるようになります。
これが壮年期の時間の流れの感覚です。
仕事に家事に育児になど、忙しい毎日を時間と共に生き、そして時間に追われて生きているのが壮年期ではないでしょうか。
お年寄りの時間の流れ
歳をとると、それこそ10年1日のごとく、あっという間に月日が流れます。
よく、久しぶりに孫に会ったおじいちゃん、おばあちゃんが「大きくなったね。もう高校生?!」なんて、その成長の早さを驚いている姿を見かけますよね。
お年寄りにとっての1年は、外見や生活などそうそう変わるものではありませんが、子供にとっての1年は、竹の子のように身長もぐんぐん伸びますし、年度ごとに生活も激変していきます。
これを川の流れにたとえると、お年寄りは、もうゆっくりとしか川岸を歩くことができません。
お年寄りの目からすれば、相対的に川の流れはすごく早く見えます。
だから、時間の流れが早く感じるのです。
過ぎ去ってしまった時間を思っては、「歳をとるのは早い」と後悔の思いも一つや二つ。
しかし、ゆっくりと歩いているからこそ、流麗な山々や、青空にぽっかりと浮かぶ雲、彼岸に咲く花々など、今まで気が付かなかった景色に目を向けることもできます。
自分が歩んできた人生をゆっくりと振り返れるのも、この時期なんでしょうね。
ラッキーの時間の流れ
うちの愛犬ラッキーは、散歩とエサの時間以外は、毎日ソファーで寝そべっています。
ラッキー君、川岸で寝そべってばかりいると、あっという間に時間は過ぎていくよ!
そう思っていたら、いつの間にか人間でいうと26歳(犬年齢では2歳半)になっていました。
月日が経つのは早いものですね~。