こんにちは、Poccoです。
今日は小学3年生の長男の話。
長男の勇気は、性格はおっとりしていて、幼稚園の頃から周りのみんなと比べるとワンテンポ行動が遅い。
小学校にあがっても相変わらずのマイペースで、一度、小学1年生の給食の時間に
「あれ、先生、勇気君がいません」
とクラスで騒ぎになったことがあり、先生が慌てて探したら、校庭の花壇の前で一人ミニトマトを眺めていたなんてことがありました。
国語や算数なんかも文章問題が苦手で、読解力をつけようと「読書」を勧めるも、借りてくる本はハムスターの図鑑ばかり。
たまに本を読んでるなと思ったら、妹が図書館で借りてきた小学1年生レベルの本を楽しそうに読んでいます。
ママ友の子は読書好きで「赤毛のアン」を小説で読んでいる話を聞くと、親としては焦り心が出てきてしまいます。
でも、先日、学校の作文の授業で花丸をもらったと喜んで帰ってきました。
その作文を見て私はビックリ!
少し長いですが、全文をそのままの文章で掲載します。
お時間のある方は、ぜひ読んでやってください。
「ハムスターのひみつ」
ハムスターの動きにひみつがかくされていることを知っていますか。まずハムスターのしゅるいから説明します。ハムスターは、ジャンガリアンハムスター、ゴールデンハムスターなどさまざまなしゅるいがあり、ハムスターの毛の色にもしゅるいがあり、名前もあります。
次にしょうかいしたいのがハムスターのすみかです。ハムスターはどこにすんでいるかわかりますか。せいかいは地面です。野生のハムスターは、土をほってくらしています。へやはたくさんわかれていて、トイレ、ベッド、ちょぞうこなどさまざまなへやがあります。
次に動きのひみつです。ハムスターは、はしごがすきなので小さなはしごであそんだりします。次は毛づくろいです。毛づくろいというのは、前足と後足をきように使いあたまなどをきれいにします。ひまさえあれば毛づくろいをします。三つ目は食べ方です。前足でえさをかかえて食べます。くるくるまわしながらたべやすい場所をさがします。四つ目は歯のしくみです。ハムスターの歯は一生のびつづけます。歯は上下あわせて16本あります。次はほおぶくろです。ハムスターが口を大きくあけるとのびちじみするほうぶくろが見えるはずです。巣にもどってからえさをはき出します。次は嗅腺です。嗅腺とえいうのはにおいを出して自分のなわばりを知らせたりするやくわりがあります。
次はえさのひみつです。ゴールデンハムスターはひまわりのたねが40~50こはかんたんに入ります。くだものや、やさい、ニボシなどをあたえるといいようです。ほかにもハムスターフードなどハムスター用につくられたフードがペットショップなどで売られていることがあるのでそれもこまめにあたえて下さい。
正直、私は勇気がこんな文章を書けるなんて知りませんでした。
私でも、こんな秀逸な文章は書けません。
いっぱい読んだ本の知識と、自分でハムスターを飼っている経験が相まって、ハムスターの習性が立体的に分かります。
何よりも、大好きなハムスターのことを「伝えたい」という思いが溢れ出ていること。
いつも夏休みの読書感想文では、原稿用紙が埋まらずに苦労している勇気ですが、今回は、原稿用紙から文章がはみ出してる(笑)。
親はつい、学校の成績表で「得意・不得意」を判断しがちですが、勇気は決して読解力がないわけでも、文章を書くのが苦手でもなかった。
ただ、教科書に載っている内容に興味がなかっただけなんですよね。
人はそれぞれ趣味や興味が違い、才能や役割も違う。だから、世界にはいろいろな職業があって面白いんだと思う。
みんな違くてそれでいい。
勇気、自由の大空へ羽ばたけ!
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